2018年02月05日
賭博黙示録カイゴ
世の中には嫉妬してしまうほどいいアイデアというものは時折あるものですが、またひとつご紹介。
カンブリア宮殿という番組で取り上げられたのでご存知の方も多いかと思いますが愛知県は一宮市に「たんぽぽデイサービス」という高齢者施設があります。
一般的なデイサービスが30名ほどのところ毎日250人もの高齢者が訪れるこの施設。
施設の中で「シード」と呼ばれる疑似通貨を発行し、流通させています。
そして「施設の中を一周歩くと100シード」とか「自分で髭剃りをしたら200シード」というようにリハビリをすることで通過を稼ぎ、コーヒーやお菓子、ゲームなどに使用できるという仕組みを取り入れています。
利用者さんは通貨を稼ぐというモチベーションを持ってリハビリに取り組める。シードを数えることで指先の機能訓練に、計算をすることで頭の体操に、職員はリハビリを利用者さんが自ら取り組んでくれるのでその分余裕ができる、といいことづくめ。
(素晴らしいなぁ)
と思っていたのですが、こんなナイスアイデアに対しても
「税金を使って高齢者を遊ばせるとは何事だ!」
とクレームを入れる方もいるそうで……
きっと苦労されてきたんでしょうね。
「あそび」=「悪」
とか
「お金は苦労して稼ぐべきものなのだ」
という考えの方って時折見かけます。
楽しくってリハビリにもなる
こんないいことないのにね。