2017年03月20日
ホースで黒い豚
子供って凄い。
何が凄いって常識に囚われないところが凄い。
うちの近所の喫茶店に小学生向け絵画クラブの作品が飾られる事になった。
見ると様々な色使いで色々な絵が描いてある。
で、タイトルとして『やまなし』だの『スイミー』だの書いてある。
どうやら物語を聞いてその中の印象に残ったシーンを絵にするってやつらしい。自分も昔絵画教室でやったことがある。
その中の一枚。
一匹の馬が草原を駆けている。
褐色の肌に身を包み、風と一体となって走っている。
足の向きがなんだかオカシイ気がするが、それはこの疾走感を出すためのテクニックなのだろう。
一体どんな話を聞いてこの子はこの絵を描いたのだろうか?と思ってタイトルを見る。
『スーホの白い馬』 ○○小4年 ○橋○之
うん。白くない。
別の一枚。
色とりどりのけむくじゃらの人が描かれている。
いや、頭に角が生えているところをみると、これは人ではなく「鬼」か・・・
オレンジ、青紫、黄緑、灰色・・・
これは・・・桃太郎?
桃太郎はもちろん犬もキジも猿もいないが、鬼といえば桃太郎だろう。いや、一寸法師か?
タイトルを見る。
『泣いた赤鬼』 ○○小3年 ○江○美
うん。赤くない。そんで泣いてない。
自分がいかに先入観というものに囚われているかを思い知る。
「白い馬」「赤鬼」と言われて果たして自分はそれ以外の色を使えただろうか?当然のようにそのままの色しか思いつけない発想力の乏しさに予定調和のつまらなさを感じる。
そうだ。仕事に求められるのはこの発想力なのだ。
「当たり前」だなんてクソくらえだ。
でも、もうちょいちゃんと話聞け。
って気もした。
思わず見に行きたくなりましたし物語も読んでみたくなりました☆
当たり前の事が当たり前でない。そんな童心に戻りたくなりますね。
まずは忘れてしまいがちな周りの人たちへの感謝から始めたいと思います。