2017年03月29日
拘束
精神科病院での身体拘束が行われた件数が過去最多になった、というニュース。
精神科への入院には大別して3種類あります。
ひとつが自由入院。
本人の意思に基づいて納得の上で入院をするというケース。
ひとつが医療保護入院。
精神保健指定医と家族の同意があり、治療の必要があれば本人の同意を必要としない形態。
そしてもうひとつが措置入院。
自傷他害の恐れがある場合、2人以上の指定医の判断により強制的に入院をさせることができるケース。
あくまで医療ですので、身体拘束は暴れたり、自分を傷つけようとしたりしてしまう、主に急性期の患者さんに適用されるものなのですが、件数が増えているというのは気になります。
介護の世界でも、身体拘束についてはよく議題にあがるのですが、ともすれば酷い人権侵害に転じてしまう行為なだけにその運用には厳格さが求められますね。
後はリンク先の記事でも少し触れられている「保護室」
これまた保護とは名ばかりの座敷牢のような場所だったりして、入院歴のある方の中には「保護室にだけは二度と入りたくない」と暗い表情を見せる方もいます。
治療と拘束
懲罰的な意味合いでの拘束や強制入院にならないように、あくまでも治療の上でやむをえない時のみに許されるよう医師の先生方にはお願いをしたいものです。