2017年05月01日
声かけ
斎藤茂太という精神科医がいる。
もう鬼籍に入られたが、依然勤めていた職場そばの病院で院長していた人であり、作家の北杜夫の兄でもある。
生涯現役を標榜して長年こころ病める人と接してきただけあって、その言葉には支援者として参考になる部分が多い。
例えば支援をしていてどう声をかければいいのかわからなくなった時。
『どういうことばを使うかは、あまり難しく考える必要はない。
相手に恥をかかせたり、傷つけたりするようなことを言わなければいいのである。』
また、ついつい自分ばかりが話してしまう時には戒める。
『アドバイスの中にも、語らないアドバイスというものがあるのではないか。』
利用者さんの愚痴が終わらない時にも思い出す。
『グチは一度目は聞いてあげよう。
二度目は話題を変えてあげよう。』