2018年02月02日
依存と中毒
「依存」と「中毒」
一見似ていて支援をする側でも混同して使っていることもあるので整理しときましょう。
中毒とは、カラダに害のある物質を摂取したことにより、正常な機能が阻害された状況を言います。
中毒には、急激に反応の起きる急性中毒、徐々に影響が出てくる慢性中毒があります。
依存症とは、快楽を得るためにやめようと思ってもやめられない、という状態を指します。
依存症には精神依存と身体依存の二つがあります。
精神依存とは、快楽などを原因として、自分の意思でコントロールできなくなっている状態を指します。
身体依存とは、実際にやめようとコントロールすることで、カラダに異常を生じてしまう状態(離脱症状などと呼ばれます)を指します。
例えば「タバコをやめる時のイライラ」は精神依存(イライラ=自分をコントロールできていない)
「タバコを吸いたくて汗が出てくる」は身体依存です
一般にタバコやお酒や薬物が止めづらいのは精神依存と身体依存の両方があるからなんですね。
なので禁煙の場合ニコチン(身体依存のモトです)が体から抜ける3日を過ぎればあとは精神依存が中心となるので成功率がかなり上がります。
お酒を例に取ると
「アルコールをやめられなくて気が付くと飲んでしまっている」という状態は「アルコール依存症」
「アルコールを飲むと暴れてしまったり、飲まずにいると手が震えたり、幻覚が見える」という状態は「アルコール中毒」
といった感じに分けられるかと思います。
依存自体は時に「愛情」だったり「熱中」だったり悪いことばかりではないのですが、深みにはまらないように自分をコントロールしていくことは必要になりますね。