2018年02月12日
グッドラックドラッグ
ネクサバールという薬がある。
切除や根絶治療が困難、または複数の転移が起きているがん患者に処方される、がん細胞の増殖を抑える働きがある薬だ。
余命3か月の人が余命1年になるとも言われる薬で父も毎日飲んでいるんだが、副作用もきつい。
皮膚症状
手足症候群(55.2%)
発疹(40.7%)
脱毛(36.6%)
消化器症状
下痢(35.2%)
食欲不振(14.5%)
呼吸器症状
嗄声(11.0%)
疲労感(15.9%)
父の場合、下痢と発疹以外はHITしているようだ。
シスプラチンやイレッサなど、抗がん剤は副作用が強いものが多い。
10kgも痩せてうつろにかさついている毛の抜け落ちた父を見ているのはつらいのだけれど、効果のある薬ほど副作用が強い傾向があるのもまた事実で
あれもこれも、闘っている証なのだと思うようにしている。
いつか駅で見た髪のない少女。
彼女もまた闘っていたのだろうか。
祈るのはいつだって、できることがなくなってからにしたいのだけれど、
それでもどうか、たたかう人に幸運を。容易く祈らずにはいられない。
Posted by こもれび屋
at 08:28
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