医療と福祉

こもれび屋

2017年03月01日 19:27

精神保健福祉法の改正案が提出されました。


先日の事件を受けて、措置入院をした人が退院後も適切な医療を受けることができるようにという変更が一点。

医療保護入院に親族の同意が必要なく医師と市町村長の判断で行えるようになった、といった点が一点。


全体的に指定医の権限を強くした印象ですね。


精神科の指定医というのは精神科の診療を5年以上続けた医師が更に資格を取得してなれるものなのですが、なかなかお医者様と一言で言っても色々な方がいます。

菩薩の生まれ変わりではないのかという聖人君子がいるかとおもえばその一方で金儲けしか考えていない人もいます。

精神科の薬は適正な投薬量の個人差が大きく、減薬に時間がかかる薬も多いので大量の薬が出ているからといってヤブだとは限らないものです。

けれど副作用の強い薬も多い中でいつまでも減らそうとしない、診察はいつも3分。なんてお医者様にはハテナがついてしまいます。


医師の基本スタンスは健康です。

福祉の基本スタンスが生活、であるために医療の方向性と福祉の方向性は時に食い違います。


どちらが上ということはないと思うのですが、失うものと得られるもの、その判断を本人が行うことができるようにはしていきたいものです。

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