2017年01月21日
気づき
よく芸術家は不幸な生い立ちを送った人が多い、なんて言う。
芸術に昇華させるまで至らずとも内面の苦悩を癒すための手段として「表現」というものを用いるのは多かれ少なかれ誰しもが持っている一面だろう。
『人は自分の感情に「名前」をつけられないことが一番苦しいのだ』
というのはとある小説の一文だが、「言語化」に限らず、自分の感情を形にすることは、届くかわからずともそうせずにはいられない、ある種祈りや叫びに似ている。
様々なストレス、自分の感情に折り合いをつけるための行動の全てを心理学では「防衛機制」と呼ぶのだけれど、怒りや暴力もまた、そういった防衛機制の一種なのだ。もちろん泣いたりすることも。
怒ったり、暴力をふるってしまったり、涙を流したりする人を見る度に、(あぁ、また傷つけてしまったなぁ)と思う。
なるべくそういうことを減らしたいのだけれど、傷つけるとわかっていても言わなくてはいけない時もあって、なくならない。
せめて知らずに傷つけることをなくしたいのだけれど、それすらままならない。
もう少し、気が付ける人間になりたいなぁ、と今日も思う。
Posted by こもれび屋
at 14:56
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