2017年09月27日
自分を変えられない苦悩
うつについて東京医療学院大学の教授が書いたコラムが印象深かったのでご紹介。
特に
だから、うつとその患者について「遺(のこ)される者に済まないと思うなら、踏みとどまる望みもある。死ぬ覚悟を転じればいくらでも出直せるはずだ」などと書いた朝日新聞のコラム「天声人語」(2013年1月22日付)は、うつへの理解も情けもない暴論である。それが「天の声」のはずがない。悩む心や考え方を変えたいと一番願っているのは本人である。それができない苦悩を理解しなければ人を救うことはできない。
というあたり、「健康な側からの感覚」で共感どころか理解すらないままに言葉をふるっていないか「天声人語」になってしまっていないかを常に振り返る必要がある。
自分を疑わずに思ったことをそのまま口にすることは楽なことだ。
でもそれは、理解からは遠い。
ましてや共感からなどほど遠い。
うつ病(正確には躁鬱病ですが)当事者としてはどれだけ側にいても理解されない、ましてや同じ障害名であろうと自分と違う症状であれば理解されない難しい病気であることは痛いほど経験してきました。
が、理解・共感以前に否定されるのはやはりキツいことですね。
このブログを通して理解まではいかなくとも否定的な考えの人が減っていくことを切に願ってます。
去年の8月に「ヘイトクライム」というエントリーでも書いたのですが、誤った知識をメディアが広める行為は本当に罪深いと感じます。
間違った時計や辞書ならない方がマシなのと一緒で、新聞やテレビに携わる人はよく知らずに記事を作らないでくれと切に願います。